●もう一度西洋医学に戻ってみる

 漢方では、いまひとつ原因を探れず、また目に見えにくく、分かりにくい「気」などの概念がベースになっていたりするので、一旦漢方を離れることする。
 ただ、漢方を服用して分かったことも多い。 結局、内臓そのものは弱くはないこと。ストレスはそれ程影響はしていないことなど。 

 とりあえず、関係のありそうな漢方は殆ど試したので、今度は再度西洋医学の観点から、対策を考えてみることにした。 といっても何のことはない。 今までに試したポリフル以外のIBS治療薬を試してみることである。
 自分の症状をもう一度振り返り、何が原因で今の症状があるのか、検討してみた。 結局、行き着いた結論は、単なる腸過敏ではないかということと、それなら過敏に反応する腸の感度を緩くする薬を探せばいいということになった。
 ネットで、それらしい薬を探したが、過敏反応を迎える薬なんて無い。 それらしいもので「セレキノン」という薬にいきついた。 この薬は、腸が過敏に動いている時にはそれを抑えて、逆に動きが鈍い場合にはその働きを促進してくれる。 漢方の桂枝芍薬湯と同じなので、あまり期待はできないかなあと感じつつも、かかりつけの医院にき、相談をした。
 医者が言うには、あまり一般的ではないとのこと。 これで改善されたケースはあまりなさそうだ。それよりもイリボーの方がいいかもしれないとのこと。 下痢の元になる腸の運動亢進を促すセレトニンの拮抗薬なので、過敏腸が少し鈍くなるかもしれない。 ただ管理人は普段は下痢しないので、良いのかなあと思いつつも、とりあえずは薬を貰って帰ってきた。
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 管理人としては、毎朝の通勤時の残便感が、どうにか楽になればいいや ということと、 何しろ朝一回だけ服用すれば一日持つとのことで服用も楽である。
 2回だけ服用したが、残念ながら適さないことが分かった。 まず朝の残便感はなくならない。 それよりもガスの排出もなくなり、普段はガスが出ることでお腹の違和感がとれるのが全く違和感がとれず一日中違和感がある。 挙句の果ては夜に、たぶん薬が切れた頃に下痢で一気に悪いものを吐き出した感じになった。 下痢止め飲んで下痢になるという訳の分からないハメになってしまった。
 やはりイリボーは定常的な下痢に悩んでる人に適したものであろう。 過敏な腸を抑えるには向かない様である。

 イリボーがこんな状態なので、セレキノンにもあまり期待はできない。要するにこれらの薬は腸の蠕動作用を正常化する薬であり、過敏腸を鈍感にする薬は別なのかもしれない。


 

●再度桂枝加芍薬等を試す

 管理人が特に改善したいのが、通勤時の便意と昼食後の便意であり、どちらも正常な状態では一回で済む事が、2回以上ないしはいつおさまるかわからない状態である。 下手をするとトイレに閉じこもることになり、回りに迷惑が掛かることになる。
 現在の所、昼食後の便意は、かなり改善されたが、時折、発症したりするので用心が必要である。通勤時の残便感みたいなものは、中々改善し難い。 漢方の服用で一時的に良くなるが、数週間の長期服用をしていると元に戻ってしまう。 自律神経に作用する漢方は、2,3週間程度の服用をしていても、倦怠感のような副作用のようなものがきついので飲み続けることは難しい。 飲む回数を一日3回を1回にしても副作用はあまり変わらない。

 漢方の服用を通じて、現在の便通異常の原因を探ると、

①根本的な内臓の弱さ
→内臓を元気にする漢方も多く服用したが、何らこの側面の改善は無く、これは無いと判断した。

②ストレスによる内臓の運動異常
→自律神経に作用する漢方を複数試したがこれも劇的な改善は無く、無いと判断した。 ストレスによりお腹が痛くなることもない。但し、通勤電車のトイレの使用、未使用状態で感じる便意が異なるので、少々の関係はありそうである。

③冷えによる内臓の運動異常
→真武湯やら人参湯やら桂枝加芍薬湯など冷えに効く漢方を複数試すも劇的改善は無く、一旦冷えではないと判断するも、冷たいものを飲むと下痢っぽくなるのは、そこに原因があると思わざるを得ない。

 ということで、数ヶ月間にわたる漢方服用のそうまとめとして、冷え対策ないしは冷えによる腸の蠕動運動異常対策として、再度桂枝加芍薬湯を少し長めに服用することとした。 IBSの定番漢方なので、最も当たる確率が高いはずで、前回はお腹が少し緩くなる傾向があったので、途中で服用を中止したが、その副作用が再度起きるかどうかも含めて服用を再開した。

 一月ほど服用したが、結果は前回同様である。 飲み続けている間は、例えば酒席で、ビールを少し飲んだだけで下痢っぽくなる。 またウォーキングの途中でトイレに行きたくなったりする。 結局この漢方は、完全な腸の蠕動運動異常の場合は、効くが、中途半端な状態では、中々うまく運動を正常化するのは難しいようである。
 

●気の巡りを良くする。

 漢方が、体の中の「気」、「血」、「水」のめぐりを良くして、体の不調を直していくという考え方は以前述べたところである。 今の所、「水」のめぐりに着目した漢方服用を試したのであるが、大きく功を奏することはなかった。 そこで、今度は「気」のめぐりに着目してみることにした。
 というのも、この頃、便秘気味であったし、排便がスムーズでなかった。 また、残便感というのが、そもそも気がしっかりめぐっていないために起こるのではないかと感じ始めたためだ。 それは以下の文章をインターネットで見つけたのがきっかけである。
 
  「常に便意があるような下部消化管の不具合は、ストレスなどで気が滞ってしまい、それが悪さをするためである」

 一旦「気」に着目すると、腹部の違和感や排便の違和感が、全て気が滞ってしまっているのが原因ではないかと思い込んでしまう。 また、そのように体感できるのである。
 漢方で言う「気」は実在しないため、どういうものか分かりにくいし、定義も色々で、解釈も色々ありそうだ。 元気の「気」といったり、ガス的な、いわゆる空気の「気」と解釈したりとはっきりしない。 西洋医学的に見ると、自律神経がきちんと作用した状態が、気が巡っていると解釈した方がよさそうだ。 自律神経の乱れが「気」が滞った状態と見ればよい。

 気が滞ることを気滞というらしいが、これにも部位によって、胸部気滞、胃部気滞、腸気滞などがあるらしい。この3つに加え、精神的なストレスがかかったものに肝気滞すなわち肝気鬱結があり、4つの気滞が存在するようである。 管理人の場合は、腸気滞が改善のターゲットである。 

 胃部気滞の場合は、これを改善する漢方素材のポイントは、「香り」である。 香りで自律神経を刺激し、正常な状態に持っていくのである。 具体的にはみかんの皮や紫蘇、薄荷などがある。
 腸気滞には、整腸作用のある木香・香附子・大腹皮・厚朴・横榔子が使われるが、これらの漢方素材を使った腸気滞用のエキス剤は残念ながら市販されていない。 
 そこで、気滞に効くといわれている漢方エキス剤を調べて、その中から香砂養胃丸と開気丸の2つを試して見ることにした。前者は胃部気滞がターゲットであるが、場合により他の消化器にも効くかもしれないとの期待と、四君子湯系の成分が含まれていて、消化器そのものを強くするとの期待から選択された。後者の場合は、単に便秘的なものに効果があるとの口コミから選択されたものである。 

香砂養胃丸
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 香砂養胃丸は、水分調整機能や消化器を温める機能をベースに、胃部気滞を改善する成分が多種含まれている。 即ち今まで試してきたものが全部含まれているオールマイティーの漢方である。 
 服用を始めると、お腹(胃部)が調子よくなって、空腹感が適度に訪れる。 食欲を増進させる機能は抜群のようである。 さすがに胃部気滞用であることがよくわかる。 
 腸にはどの程度効いたかというと、先ず排便は割合スムーズであるが、軟便気味や細い形状の便はあまり変らない。 残便感は幾分消えたような気がするが、飲むうちに変らなくなってきた。 時折、ガスか、便かわからないが急にもよおすことがあることは以前と変らない。
 通勤電車内での状況があまり改善されないので、次の開気丸を試す目的もあって、2週間ほどで服用は中止した。


開気丸
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 気を開くと言う位なので、気滞用の漢方であるには間違いない。 気滞にきく成分以外に、整腸作用の芍薬や水分調整の茯苓なども含まれている。 人参などの元気を付ける成分が唯一含まれていない。
 便通は確かに良くなる。 便秘に効くというのは本物らしい。 ただ、致命的だったのは、服用を続けていると、倦怠感がものすごい状態になっていくことである。 以前サイコ剤である四逆散を長期服用したときと似たような状態が起こる。 自律神経に対応するような漢方はどうも体にあっていないようである。 
 便の状態は良くなっても、内臓そのものに倦怠感や疲れが出てしまうと、気持ち悪くなってトイレに駆け込むことになる。通勤などでは不安感が増し、ちっとも改善された気分になれないのである。

 気滞改善用の漢方は、自律神経に作用しながら消化器の不全状態を改善していくものである。 神経に作用する漢方は、特に証(体質)にあった選択に気を使う必要があるようである。 証にあっていないと副作用みたいなものに苦しむことになってしまう。

 今回の漢方体験は、残念ながら証にあったものを見つけ切れなかった。というか、そもそも漢方では解決できない原因があるのかもしれない。

●水分調整に加え、冷えに着目

ネットで漢方での治癒例などを探してみると、15年来下痢に悩まされた方が、試行錯誤で色んな漢方を試し、結局行き着いた先が、「冷え」が原因の下痢であったというのが見つかった。
 冷えについては、以前人参湯を試した経験があるのだが、人参湯には、水分調節機能をもつ漢方は含まれていない。 先の患者が15年来の下痢に使ったのは、真武湯と言われる、「冷え」と「水分調節」に効くものであった。 
 真武湯は、附子(ブシ)や生姜などの効果で体を温める。 附子は温める機能は生姜より強い。 附子と呼ばれてはいるが、別名はあの有名なトリカブトである。 毒も適量であれば薬になると言うことである。 但し毒は毒なので服用には慎重になりたい。 
 一方水分調節は、茯苓・白朮が、その機能を担っている。その他芍薬など腸の蠕動を適度にする薬草も入っている。 いかにも腸に効きそうな漢方である。

 管理人の場合は、それ程大変な冷え性ではないが、冬になると確かに手足の先が冷たくなって、中々温まらない。 それも冷え性の内に入るのかなあ?という程度で試してみた。もちろん水分調節機能を持っているとの前提で選択したものである。
 エキス剤といわれる漢方薬は、通常は箱買いである。一日分とか、一週間分とかは買えない。 前に購入したものは90回分で、1、2回服用して無駄になったことがあった。 また、今回服用予定の真武湯はトリカブトが入っているので、服用には慎重になりたい。 たまたまネットで探したものはトリカブトが医薬品の真武湯の半分の量のものがあった。しかも一週間分である。 

もう既に服用してしまって写真も取り損ねてしまったので、代わりに楽天のアフィリエイトリンクを張っておきます。↓

 服用感は、かなり良くて、排便の切れが良くなった。 漢方特有の飲みにくさや副作用めいたものもあまり無い。それよりも下痢になるはずが無いとの自信が持てたせいか、かなりいい感じであった。 通勤電車も少し楽になった感じがした。 但し冷えの改善は体感できなかった。附子と生姜が含まれているが、それにより体が温まるという感覚は全く無かった。人参湯の方がむしろ体感できた程だ。

 ということで、本格的に医薬品である「真武湯」を服用することとした。 規則正しく用法にそって服用を続けた。
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 下痢や軟便によるジメジメ感が無くなり、排出されるガスも乾いた感じがして中々良い。 毎朝の残便感は完全ではないが、服用前よりは改善している。 何より排便の切れがいいと、その後の残便感が残っていても、自信を持って我慢できるのである。 その内残便感は和らぐ。 
 完治に向けて行けそうかなあと思いつつ、一週間もたつと、それ以上の改善が見られなくなってしまった。乾いた感じのガスの排出もいつのまにか元に戻ってしまった。 そうなると朝の残便感も以前とそうたいして変らなくなる。 挙句の果ては、服用しているにも関わらず、突然の便意と、2,3度トイレに行って後の下痢便も発症してしまった。 理屈的になかなか理解できない。 無理な飲食をしたわけでもないのに急にお腹がおかしくなるのは以前と同じである。 漢方でも慣れがあるのか? あるいは違う原因で今の症状があるのか? また闇に放り込まれてしまった。

●水分調整機能に着目

 漢方は、症状や体質(漢方では「証(しょう)」というらしい)にあったものをいかに選択するかが重要であり、それを見極めることが漢方医の極意であるが、名医にめぐり合えるのは、それはそれで相当難しいと思われる。
 自分の体は、自分が一番良く知っているので、色んなものを試行錯誤で色々試してみるのも、また気楽でいいかもしれない。 但しむやみやたらに試すのも非効率であるし、時間がもったいない。 今まで4~5種類の漢方薬を試し、どれも今ひとつである。 いやむしろある程度コントロールできていたものが、コントロールが効かずに逆に苦しくなるケースもあったりするので、事前の調査や勉強が大切である。

 次の漢方薬を選択するために、今の症状や過去の症状含めて、振り返ってみる。 そこで気が付いたのが、水分調節機能である。 かつてこの病気になりたての頃は、水分をちょっと口に含んだだけで下痢をした。 その症状は一旦回復はしたが、以後冷たい水や冷たい食べ物は口に含んで暖かくしてから胃の中に飲み込んでいる。 また水分摂取が過ぎるとお腹が下痢っぽくなる年数はかなり長かった。 
 一方、漢方は、「気」「血」「水」の3つのめぐりをよくする術であり、「水」の調整機能は、まさに漢方の得意とするところであり、そのための漢方薬は多くの種類がある。
 ただ、ひとつひっかかっていたのは、漢方で言う水分調整機能の不調の表れ方が、むくみや胃内での浸水音などであり、管理人にはそのような症状が無いことである。

 水分調整をしてくれる漢方としては、白朮・茯苓であり、またこれに人参・炙甘草を加えたものは、四君子湯と言われ、どのような体質にもしっかりと効いてくれる名薬である。 とりあえず、四君子湯系から下痢、軟便等に効くと言われている【参令白朮散】を試して見ることにする。 これは中国漢方では星火健脾錠と同じものであり、内臓の熱(炎症など)で下痢をしている人や内臓に元気が無くて下痢をしている人など両方に聞くと言われている。 またイボとりで有名なヨクイニンも水利という観点から含まれている。

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 下痢に効くという処方箋だけをみると、結構期待のできる漢方であり、効果を楽しみに服用を始めた。しかし、この場合はなぜか2回の服用で挫折することになる。 軟便がさらに緩くなり、便が止まらず下痢になってしまうのである。 下痢止めで下痢することはありえないと思うのであるが、体質に合ってないと漢方ではそういうことが起こってしまうのである。
 元々、管理人の場合は、完全下痢ではなく、どちらかというと軟便気味である。 また脾胃に元気がないとかと言うわけでもない。 また熱性でもないので、今振り返ると、無理な試みをしてしまったものだと思ってしまう。
 白朮・茯苓は確かに、体の中の水分調整をしてくれたかもしれない。しかしそれ以上にヨクイニンが熱くなっている内臓を冷やしたのであろう。 その冷えで下痢が発症したものと思われる。
 しかし、この服用で、確かにわかったことがある。 管理人の軟便症状は、内臓の炎症などが原因ではないと言うことである。更に言うと、体を冷やすことで、下痢になってしまったので、冷えによる下痢、軟便と捕えることができる。 ただよくわからないのは、人参湯等の冷えに効く漢方の効果が今一だったと言うことである。 もしかして複数の原因があるのかもしれない。
 ということで、7000円近くもして買ったこの漢方はまた無駄になってしまう。


 参令白朮散は使える見通しがないので、次の漢方選びに走る。あくまで水分調整機能に着目しているので、漢方成分的には、白朮・茯苓などの四君子湯系から選んでいくことにする。 四君子湯そのものでもいいかも知れないが、いわゆるエキス剤と言われる製品が無いので、今度はクラシエあたりから定番漢方として、割合手に入りやすい【六君子湯】を試してみることにする。 

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 これはどちらかというと上部消化器、即ち胃辺りの水分チャポチャポ感のある人には良いらしい。 管理人はそのような症状はないが、水分調整機能に着目し、様子を見た。
 使ってみた全体の感想は、まあまあである。 水分調整機能を感じたのは、痰が時折、気持ちよく排出されることである。 便通は確かに良くなる。 服用していると下痢は起こらないと言う自信がでてきることもあり、腹部の違和感や残便感などの苦しみも半減する。
 ただ、気になったのは胃部の違和感である。 どう表現していいかよくわからないが、胃部での詰まり感というのか、全く無かったものが、現れるようになった。 六君子湯証の症状が出てしまったのである。六君子湯を飲んだら、六君子湯が効く症状になってしまったと言うことである。 漢方をためすとそういうことがチョコチョコ起こることがある。 しっかりと証にあった漢方が選択されていないと言うことだろう。
 
 胃部の違和感は、腹部の違和感や下痢、軟便と比べると、大したことではない。 割合うまく効いたほうなので、今後も服用は検討したいと思っている。


●とうとう漢方医との面談

 漢方も3つめを試した段階で、漢方探しに行き詰まりを感じ始めたのと、最近 仕事が楽になり時間にも余裕ができたので、まじめに漢方薬局で、漢方薬剤師に相談しながら漢方を選んでいこうという気になり始めた。
 東京の職場近くの漢方薬局で、勤務時間終了後に、行ってみた。 本来なら時間を予約していくもののようであったが、そうせずに行ったら、生憎相談者が多くて、なかなか時間が回ってこなかった。1時間半ほど待ってようやく、相談に応じていただいた。 事実を伝え忘れると誤診につながるので、ありったけの症状を書いた紙を用意し、それに基づいて現在の状況を説明した。
  ↓これは二枚ものの内の一枚(PC表示画像)
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 漢方医は本場中国の人であり、若干日本語の理解に無理はあった。 それでも紙に書いているので、事実は伝わるかと思っていたが。。。
相談したときは、若干便秘気味だったので、それに大分影響された感じである。何しろ漢方医が何が今一番苦しいのか言ってくれと苛立って言うものだから、ついつい便秘みたいな症状ですといってしまったのである。

処方されたものは、

 ①半夏寫心湯
 ②小柴胡湯
 ③丹仁

 ①、②は下痢にも、便秘にも効く漢方で、半夏や柴胡が主剤の漢方で、これはストレスによる症状を大分意識したものになっている。 ③は舌の診断で於血があり、出されたものである。当然これまで試した漢方が効果が今ひとつであることは伝えているため、同じものが出てくることは無かった。
 結局、下痢か便秘かはっきりしないので、そのどちらにも当てはまるものが選択され、またサラリーマンなのできっとストレスの影響だろうということで、自律神経に効きそうなものが配合されたということである。 ちょっとひかかったのは、半夏寫心湯が、体に熱が溜まった人向けであること。 自分の場合は便臭やおなら臭などがないため、そういうタイプではない。
 なお、この漢方薬局は煎じ薬ではなく、エキス剤といって、粉末にしたものを用意してくれるので、服用の手間はかからない。

 とりあえず、1週間分の調薬してもらい様子を見ることにした。 服用翌日から確かに便通は良くなったと言うか、よく出すぎてコントロールが効かない。 またガスの回数が少なくなったが、逆にその分が便になった感じである。 ガスならトイレがなくてもできるが、便はトイレなしではできない。 コントロールできないのが不安になってしまっていた。精神作用のある小柴胡湯も全く効いている感じがしない。
 朝の通勤を楽にする目的で漢方治療を始めたのだが、これだと、漢方服用以前より辛くなってしまう。

1週間後に再度漢方医との相談を予約していたが、疑心暗鬼になりキャンセルしてしまった。以後はいまだにその店に足を運んでいない。

●IBSと漢方 人参湯

 ここまで試した漢方は、桂枝加芍薬湯と四逆散であり、どれも効果がいまひとつである。 最初は桂枝加芍薬湯で快方に向かうかと期待したが、2ヶ月ほども飲んで効果がある程度に留まったままでは、完全な状態ではない。 
 朝方の通勤電車内での苦痛からはどうにか逃れたいし、今のままでは満足に出張さえできない状態ではあるが、午前中を過ぎると割りと大丈夫な事もあって、他の人よりはいいかなあなんて思っている。   本当に急を要するのであれば、漢方薬局で、体質を診断してもらい、その体質にあった漢方薬を処方してもらうほうが手っ取り早いのではないかと思ったりもする。 しかし一方では、漢方薬そのものがえらく高価だったり、自分でも説明しがたいこの症状を漢方医がちゃんと理解してくれるかなどの迷いもあったりして中々できない。

 ネットで漢方を検索する際に、漢方相談をネットでやってくれるホームページが見つかった。 いくつかある中から2箇所を適当に選んで、診断してもらった。 その中のひとつに「人参湯」を勧めるところがあった。 理由はこうである。 無色透明の尿がよく出る人というのは、体が冷えているためであり、これが原因で軟便や下痢になる。人参湯は、内臓を温め、尿の水分調整もしてくれるようである。 桂枝加芍薬湯で効果がいまひとつの場合に人参湯を併せて飲むと良いとのコメントだった。

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 今まで内臓の冷えなど、一度も意識したことは無い。 とはいいつつも冷たい水や冷たいものは、一度口に含んで温めて飲んでいたし、運動した後、冷たいものを一気に飲むと下痢気味になったりすることもあった。 但し冷たいものを飲んでも大丈夫な時もあり、それが物事をわかりにくくした原因である。

 人参湯は、主剤である人参が体を温めるわけではなく、共に配合されている生姜(乾燥させた生姜:乾姜)が、体を温める役割を持つ、人参そのものは、内臓に元気を与えるものである。 その他に体の中の水分調整をしてくれる白朮ないしは倉朮が含まれたものである。 だから頻尿などにも良い。

 管理人の場合は、人参湯の服用により、頻尿気味が良くなった。 しかし朝の排便後の便意は改善しない。 尿の出が抑えられた分、ガスや便意が溜まるような感じがした。尿が出れば、排出感があって便意も収まるものが、それが収まっていない感じである。 ただ、ガスや便意がたまって、いよいよ排出となったときには、少しガス爆発的になるが、排出後の爽快感は久方ぶりに味わうものがある。
 人参湯をしばらく服用していたら、体の手足が暖かくなった感覚がある。 それはそれで効果としては悪くない。 元々冬になると手足の先が中々温まらなくて困っていたので、ちょうど良い。

 人参湯は、漢方薬の中では飲みやすい類である。 生姜の味が濃いためであろう。効果は微妙であるが、夏に冷たいものの飲みすぎでお腹を壊したときには、結構いい薬になるに違いない。

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