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●直腸内視鏡検査

 つい先日、とうとう腸内視鏡検査を受けました。 40代後半になって、体力の減退を感じるこの頃、ひとつのけじめとして肉体も一回良く見てもらう必要があると決断したのだった。 要するに一泊2日の人間ドックを受検したのです。

 口からカメラを入れる胃カメラは、今まで2度ほど受けたことがあるので、あまり心配は無かったのですが、肛門からカメラをいれる腸内視鏡検査は初めてです。この検査は検査前に2リットルもの水を飲まされるということをうわさで聞いていたので、今までは可能な限り避けてきたのである。 「水分」は自分にとって最大の天敵であるということは以前述べたとおりである。
 検査当日は、早朝から水との戦いである。スケジュール的には朝の6時半に起きて2時間ほどかけて2リットルの「ムーベン」なる腸内洗浄剤を飲み、最後の仕上げに「水薬」なるものを飲むのである。
ムーベン  ムーベンと水薬

それにしても「ムーベン」とはうまく名づけたものである。便を肛門まで移動させるというニュアンスはまさにピッタリではないか。 たぶんそういう機能を持った下剤薬なのであろう。 味はレモン風味で若干しょっぱい感じで、口当たりは悪くないが良いともいえない。 仕上げの水薬は最後までその機能を教えていただけなかった。 しかし必ず飲むように言われたので重要な役目のものなのだろう。

 ということで、自分の場合はやや不安だったので朝五時半に起きて飲み始めた。普段は少しの水分で下痢になるはずがこの日は違った。2リットルを飲みきるまでお腹は何の反応もなし。ただ腹がやたらに膨れて、最後の一杯はおもわず吐きそうになってしまった。 そういえば前日に朝トイレに行っていない人は下剤を夜に服用したほうがよいとの話もあったのだが、自分の場合はゆるめなので大丈夫と思ったが、生憎こういうときだけお腹が丈夫になってしまったようだ。 だまって座っていてもしょうがないので、お腹をさすったり、体を動かしたりする。制限時間も1時間ほどしか残っていなかったため、あせりと不安と吐き気で大変な状況がしばらく続いたが、体ってよくできたもので、その内大きな第一波がやってきたのだった。

 最初の一波は突然だった。肛門を突き上げる(下げる?)ような激しい勢いの、土石流のようなものが無事に放出されたのである。 以降は、その波が幾度となくやってきて、その度に土石流が、土流となり、水流となっていったのである。
 自分の場合は、一旦下痢になってしまったら、その後の回復に相当の時間がかかってしまうのだが、今回の人工的に作り出された下痢状態の場合は、割合回復は早かった。 ただ残便感はしばらく残った。 最も不安だった水との戦いは何事もなく無事に済んだ。 もうここまでくれば大丈夫である。

 検査は、事前に渡された、お尻の所が割れた紺のトランクスを履いて行うので、そう恥ずかしくもない。
検査用トランクス

 検査時は検査着を脱いでトランクスになって、ベッドに横になりお尻を突き出した状態で臨む。 肛門の所に潤滑剤が塗られたようだが一瞬だった。内視鏡を肛門から挿入するのもためらう時間がないほど一瞬だった。うめいている暇が無いほどである。 肛門を通過すれば後は割合楽である。ただ、腸が曲がった部分を通過する場合だけ、腸壁を突き上げてしまうため、若干の痛みが発生する。 一番の心配は検査途中で下痢がおこらないかである。 腸内をパイプがうろうろするわけですから、その刺激で下痢が発生しないとも限らない。 結果は大丈夫でしたが、ただ人によっては検査途中でトイレに行った人も確かにいたので、その辺の対策は病院側もしかり取れていると思われる。

 しかし内視鏡で眺める腸内は、本当にきれいだった。普段下痢で悩み、トイレをいききすることからは想像できないほどきれいだった。 当初は便をうまくコントロールできない腸は余程痛んだ状態だと思われたのだが。 ということで検査結果は 「良好」だったのである。 

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