●水分調整に加え、冷えに着目
ネットで漢方での治癒例などを探してみると、15年来下痢に悩まされた方が、試行錯誤で色んな漢方を試し、結局行き着いた先が、「冷え」が原因の下痢であったというのが見つかった。
冷えについては、以前人参湯を試した経験があるのだが、人参湯には、水分調節機能をもつ漢方は含まれていない。 先の患者が15年来の下痢に使ったのは、真武湯と言われる、「冷え」と「水分調節」に効くものであった。
真武湯は、附子(ブシ)や生姜などの効果で体を温める。 附子は温める機能は生姜より強い。 附子と呼ばれてはいるが、別名はあの有名なトリカブトである。 毒も適量であれば薬になると言うことである。 但し毒は毒なので服用には慎重になりたい。
一方水分調節は、茯苓・白朮が、その機能を担っている。その他芍薬など腸の蠕動を適度にする薬草も入っている。 いかにも腸に効きそうな漢方である。
管理人の場合は、それ程大変な冷え性ではないが、冬になると確かに手足の先が冷たくなって、中々温まらない。 それも冷え性の内に入るのかなあ?という程度で試してみた。もちろん水分調節機能を持っているとの前提で選択したものである。
エキス剤といわれる漢方薬は、通常は箱買いである。一日分とか、一週間分とかは買えない。 前に購入したものは90回分で、1、2回服用して無駄になったことがあった。 また、今回服用予定の真武湯はトリカブトが入っているので、服用には慎重になりたい。 たまたまネットで探したものはトリカブトが医薬品の真武湯の半分の量のものがあった。しかも一週間分である。
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服用感は、かなり良くて、排便の切れが良くなった。 漢方特有の飲みにくさや副作用めいたものもあまり無い。それよりも下痢になるはずが無いとの自信が持てたせいか、かなりいい感じであった。 通勤電車も少し楽になった感じがした。 但し冷えの改善は体感できなかった。附子と生姜が含まれているが、それにより体が温まるという感覚は全く無かった。人参湯の方がむしろ体感できた程だ。
ということで、本格的に医薬品である「真武湯」を服用することとした。 規則正しく用法にそって服用を続けた。
下痢や軟便によるジメジメ感が無くなり、排出されるガスも乾いた感じがして中々良い。 毎朝の残便感は完全ではないが、服用前よりは改善している。 何より排便の切れがいいと、その後の残便感が残っていても、自信を持って我慢できるのである。 その内残便感は和らぐ。
完治に向けて行けそうかなあと思いつつ、一週間もたつと、それ以上の改善が見られなくなってしまった。乾いた感じのガスの排出もいつのまにか元に戻ってしまった。 そうなると朝の残便感も以前とそうたいして変らなくなる。 挙句の果ては、服用しているにも関わらず、突然の便意と、2,3度トイレに行って後の下痢便も発症してしまった。 理屈的になかなか理解できない。 無理な飲食をしたわけでもないのに急にお腹がおかしくなるのは以前と同じである。 漢方でも慣れがあるのか? あるいは違う原因で今の症状があるのか? また闇に放り込まれてしまった。

